2026年2月、名古屋大学において開催いたしました第2回日本危機管理医学会学術集会は、多くの皆様のご支援とご参加により盛会のうちに終了することができました。ご講演、ご発表、ご討論をいただいた皆様、運営にご尽力いただいた関係者の皆様、そして全国からご参加いただいた皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
2027年2月に開催する第3回学術集会のテーマは、「ソクラテスへの弁明、デカルトからの懐疑 ― 医学の成果をいかに社会実相しうるのか? ―」であります。
近年の医学・科学の進歩は目覚ましく、感染症対策、救急医療、災害医療、情報技術など様々な分野で新たな知見と技術が生み出されています。しかしながら、その成果が必ずしも社会に受け入れられ、人々の行動や制度の変革へと結びついているとは言えません。
COVID-19パンデミックにおいて我々が経験したことは、科学的知見を得ることの重要性と同時に、その知見を社会の利益へと転換することの難しさであったように思います。今日においても、自然災害、感染症、人口減少、高齢化、技術革新に伴う新たな課題など、人類社会は多くの危機に直面しています。これらの課題に向き合うためには、医学のみならず、法学、経済学、行政学、情報科学など、多様な知の連携が不可欠です。
日本危機管理医学会は、「医学の知見を根拠として、人類が直面する危機の軽減・除去の方法論を探求する」ことを目的として活動を続けてまいりました。学術集会は、そのための重要な実践の場であります。
第3回学術集会においても、多様な分野の専門家が集い、活発な議論を通じて、新たな知見と方法論が生み出されることを期待しております。
志を同じくする多くの皆様にご参加いただき、ともに考え、ともに学ぶ機会となることを心より願っております。
日本危機管理医学会 理事長